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琉球古武術 本部御殿手「琉武館」 埼玉県朝霞市武道館

kobujutu.exblog.jp

本部御殿手(もとぶうどぅんでぃー)は、代々琉球王族・本部御殿に伝えられてきた武術です

知識としての技



 取手という、文字通り相手の手首を取り、
無抵抗化する技があります。
(足首にかける、取手技もありますが。)
私は、入門当初其れが全く出来ず、
師範に『“小”さんには、まだ早いですね。』と。
私個人も、出来ない技を一生懸命練習するのも辛かったのと、
師範に “出来ないお墨付き”を頂いたので、
此れ幸いと、取手の稽古はしませんでした。
但し、上級者の方に稽古で取手を使われましたし、
自分は出来ないという事を踏まえた上で、
其れを受け手として体験して、
技の効かせ方を見たりはしていました。

 入門して、稽古を積んで行き、帯に色が付いた頃師範に、
『“小”さん、そろそろ取手をやってみましょうか。』と。
今迄、自分が使える技としてどころか、
自分が覚えるべき技からも除外されていた取手。
しかし、レベルは高くは無いですが、技を効かせる事が出来たのです。
師範は凄いなと、其の時は吃驚しました。
門下生達の、この技はまだ早い。この技は、そろそろ出来る。
を、見抜いているのです。

 『知識として、覚えておきましょう。』

 よく師範が、白帯の方々に言う言葉です。
私に向けてとしても、何度も聴いた事がある言葉です。
本部御殿手の技は、修行者に其の技が使える器が出来ないと、
技が身に乗らない。
9年程しか修めていない私が語るには、
生意気かもしれませんが、其れが、
武道の技と武術の技の違いではないかと思います。

 知識としての技

此れの言葉の重さを、私も含めて、
門下生は噛み締める必要性があると思います。

 今回の記事は、内に向けての記事でした。
琉武館の門下生以外のブログを御覧の方々には、
何の事やら解らないかもしれませんが、
私こと“小”が琉武館の一門下生として、
武術とどう向き合っているかの、
記事としてお読み下れば幸いです。
by kobujutu | 2010-01-20 00:00 | 琉武館的日々雑感

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